控除率とは
控除率について見ていく前に「胴元」について理解をしましょう。
ギャンブルには胴元と呼ばれるギャンブルを仕切る人、主催者がいるのが一般的です。
たとえばパチンコ、パチスロ、競馬、競輪、カジノ、全てそうです。
控除率とは100−期待値のことです。
期待値が66.6%のパチスロは控除率33.3%であるといえます。
また期待値が97%のルーレットは控除率3%となります。
控除率とはギャンブル主催者(胴元)側の取り分(場所代)であり、利益となります。ハウスエッジとも呼びます。
ギャンブルは主催者の設定によってこの控除率が設定されており、勝負の結果がどうあれ胴元は儲かるようにできているわけです。
ギャンブラーはこの控除率が低いゲームをプレイしたがる傾向にあります。
控除率はギャンブルにおいて2通りの設定のされ方があります。
・競馬や競輪のように予め引かれている場合
・勝った時に一定額が差し引かれる場合
競馬や競輪では賭けた金額の25%の控除率が設定されています。たとえば競馬で1レースに対して賭けられた金額の総額が1億円だとすると、そこから25%(2500万円)を引いた、残りの7500万円が配当されます。
例えばカジノのバカラでは勝った金額の5%を控除率として設定されています。バカラのことを知らない人も多いので、確率1/2のギャンブルで100ドル賭けて当たりが95ドルの儲け。という事をイメージしてもらえればよいかと思います。
丁半博打
丁半博打は昔からある日本のギャンブルなのでやったことはなくても知っている人は多いでしょう。
サイコロを振った出目が偶数か、奇数かを当てるゲームです。
ある賭場の丁半博打を例にしてみましょう。
この賭場では丁半博打で当たれば1対1で払い戻し(つまり100円賭けたら配当100円、賭け金100とあわせて200円戻る)を受け、またあたった際には勝った額の10%を場所代として差し引かれることとします。
つまり10000円賭けて当たれば9000円の儲け。
負けたときは場所代は取られない。
この時の控除率は次のような計算となるでしょう。
1回の賭け金を1万円として2回賭け1回当たり、1回外れとします。このとき2万円のマイナス、勝ちが9000円、手元に賭け金の1万円が残っていますので
19000円/20000円×100=95%の期待値となります。胴元の取り分はたったの5%。競馬や競輪が控除率20%も取ってる事を考えると、プレイヤー側に有利なゲームだと思いますね。
競馬・競輪の控除率はしばしば変更されてきた歴史があります。今は20〜30%ですが微妙な数字です。控除率が上がればお客さんが減る傾向にあり、控除率を据え置けばお客さんは確保できるものの、今度はJRA側の利益を圧迫し赤字経営になる可能性もありますよね。